世間の認識と異なるSEの出世意識

SEはIT関係の技術が重宝されている現代社会では非常に重要な役割を担っており、働き方によっては出世も見込める職種だ。SEの出世先としては、現場での仕事以外の部分でマネジメント能力を身につけつつ、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネジャーになっていくのが、一般的なルートとして認識されている。
ただ、世間ではSEは現場での仕事を好む傾向があると考えられており、出世に関してはあまり望まない人間が多いのではないかと言われている。また、出世することによって様々な責任や仕事が増える半面、給与が下がってしまう可能性がある点も、出世を望まないSEが多いと言われている大きな要因だろう。

このような世間一般の認識と実際のSEの出世については、ギャップがある部分とそうではない部分がある。
例えば出世を望まないSEが多いのではないかという認識については決して間違っているわけではないものの、実際はおよそ4割以上のSEが出世を希望している。これは現場で活躍したいものの上司や顧客からの無理な要望に疲れてしまっていたり、仕事環境の改善が見込めないためだという声が多い。

出世による給料の問題については、実際に出世することによって給与面が下がってしまう企業も少なくはないと言われている。
ただ、SEに関しても、出世による給与アップが見込める企業も増えているのが現状だ。そのため、給与アップを叶えつつ仕事面での権限を持てるということから、出世を望んでいる人が多くなっている。