出世するSEが技術以外に持つべきもの

会社で出世するということは、社内で人をまとめ、社外で交渉し、会社を牽引していくということだ。受注した仕事を完成させるのは当たり前で、顧客との交渉が大切な仕事になる。作業も含め、それを取り巻く環境づくりも重要な仕事だ。
社会では日々会社対会社のバトルが行われており、提携会社になったり競合会社になったり、社会的に策略とも言えるようなことをニュースで聞くことがある。出世するということは、仕事をする社員から、こうした状況の中で会社の運命を担う立場の人間になっていくということだ。

社会は人の集まりで成り立っており、会社では人が集まって協力して業績を伸ばしていく。そのため、自分が選んだ会社に入社し例えSEとしてどんなに優れていても、組織の一員として社内で働くことができなければ出世は難しいだろう。
いくら一人だけ突出した能力があっても、会社全体としての向上にはつながらない。集団をまとめて牽引していくタイプこそが管理職として好ましく、個人プレーやスタンドプレーを得意とする戦力では、組織として戦いにくいのが現状だ。

出世する人の要素として、コミュニケーション能力が高い人やリーダーシップがとれる人、人間関係の上手な人などが挙げられる。社内で部活動や社内サークル、飲み会などに参加し、趣味としてゴルフやテニス、ジョギングなどを行っていれば、突然の接客や人との交流にも自然と話題が生まれるだろう。
もしSEとして出世したいのならば技術をマスターし、その技術を活かすために人との交流を持ち、仲間とともに提案できる組織をつくることだ。出世は一人だけではできないということを、しっかりと肝に銘じておくべきだろう。